小泉進次郎
第1回婚活シンポジウム 「少子化・未婚化時代」に社会に応える企業とは 開催レポート
2015.6.21(日)
婚活による地方再生の切り口を語った婚活サポートコンソーシアム事務局長の石坂(左)と、空き家問題から考える地方活性化について語ったオラガHSC代表牧野さん(右)
「婚活で地方再生」を可能にする事業発想とは~『空き家問題~1,000万戸の衝撃』の著者・牧野氏とIBJ石坂社長が語る成功のツボ~
牧野さんのコメントより: 「事を成す」ために意識しなければならないのは、ストーリーを作ること。地域がどうあるべきかを語るときに、目の前の状況に意識が行きがちだが、その結果どんな未来があるのか、それぞれにストーリーを作る(イメージする)ことによって戦略性を帯びてくる。イメージがなければ良い戦略は生まれない。
石坂のコメントより:
少子化・未婚化については、「お見合い婚活による人口増加方程式」がある。
これを地方でもイメージ・定着させていきたい。ただ、婚活会社だけではどうにもならない問題がある。それを今回の専門家の皆様、賛同頂ける企業様と考えアクションを起こしていきたい。
それぞれの会社のママ社員のための制度を熱く語ってくれた柴田さん(中央)と日根さん(右)。モデレーターは婚活サポートコンソーシアム副事務局長の小野(左)が務めさせていただきました。
キーマントークセッションママ社員に本当に喜ばれる社内制度とは
~あなたの会社は大丈夫? 押しつけのママ向け制度は意味がない~
柴田さん、日根さんのコメントより: ママ社員に喜ばれる制度は、それぞれの会社がそれぞれ考えていくべきもの。世の中の制度を真似てもうまくいかないし定着しない。一社では難しい制度も、こういった婚活サポートコンソーシアムを基盤に、協力して作っていけるようにしていきたい。また、制度だけではなく、ベビーシャワーのように、セレモニーで産休・育休明けの社員を受け入れる雰囲気作りも大切なので、それを作れるような企業風土作りが必要。
説得力のあるトークを展開した小泉衆議院議員(左)と、時に進行役・時に話し手として両役を担っていただいた古市さん(右)。
軽快な司会進行だった畑中さん(左)と、意外な発言も飛び出したサイボウズ青野代表(右)。
次世代キーパーソンが語る「新」少子化討論~少子化で本当に困る世代のキーパーソンから見た少子化問題とは~
畑中さんのコメントより:
少子化問題は、「子供を育てる当事者」の意見のみが尊重されがちだが、子を産む選択をできないでいる働く女性の希望にも耳を貸して欲しい。
子供が欲しくても、男性が育児休暇を取るのを躊躇してしまう理由と全く同じ理由で産むことを決断できない働く女性もいることに想像を巡らせて欲しい。
待機児童問題は、確実に躊躇の理由になっている。
青野さんのコメントより: 少子化に向きあおうという流れは変わってきているが、気をつけなければならないのは独身者や子どもがいない夫婦を攻撃することではない。色々な多様性と全体のビジョンの両立が必要。
小泉さんのコメントより: 第三子以降の重点支援ではなく、第一子支援にすべき。まずは結婚したいという皆さまの希望を叶え、出生率1.8を目指したい。ただ、こういった数字になった瞬間に、実感が沸かなくなる問題もでてくる。そういう意味でも、一人目のお子さんを持っている方が世の中に多くなってくれば、子どもの姿が生活の場面にたくさん出てくるはず。そういった環境を当たり前にしていきたい。
古市さんのコメントより: 人口増加方程式で、お見合いを毎月10,000組組成できれば、300組の結婚、600人の子供が生まれ、年間7,200人の人口増加につながるという話は面白かった。2020年のオリンピックに向けて日本は今盛り上がっている。ただ、お祭後の2021年以降、日本がどうなるかを考えている人は少ない。そういった中で、このメンバーで今日こういった話をできたのは意義があること。
納得感のある内容で会を締めていただいた残間さん
サマリートークセッション「少子化・未婚化時代」に社会に応える企業とは
残間さんのコメントより: 結婚は「すること」に意味があるのではなく、「継続すること」に意味や意義があるのだと思う。夫と妻、それぞれが個人として認め合い、新しい生命の誕生までを視野に入れると、折々適切なアドバイスをして貰える、今般誕生した、IBJをはじめとする、「婚活サポートコンソーシアム」は、時代の必然という気がする。こうしたことが、公的ファクターをも動かすようになれば、もっと自然に男女が出逢い、結婚がより日常的になるのではないかと、大いに期待している。